無電極ランプの発光原理
電極の無い照明・・・その発光原理とは!?
無電極ランプは従来の蛍光灯と同様に、蛍光体を内壁に塗布したガラス管内に、希ガス及び微量の水銀※2をアマルガムとして封入し、蛍光灯の電極にあたるコイルに高周波電流を流すことにより、フェライトコアに磁界を発生させ、この磁界によりランプ内に電界が発生します。この電界で放出された電子が水銀粒子に衝突し紫外線が放射され、この紫外線がランプ管内に塗布された蛍光体に衝突し、可視光に変換され発光します。
従来の照明は電子を放電するフィラメントや電極が必要でしたが、電極を電磁波に置き換えることで電極が不要となります。そのため、電極の寿命に左右されないことから、従来の照明と比べて飛躍的に寿命が長くなりました。
※2 一般的な水銀灯の水銀含有率300mgに対して、約1/5程度
上記の説明の途中からは一般的な蛍光灯と同じ発光原理になりますが、極端な説明をしますと「電子レンジに入れた蛍光灯が発光する」のと同じ原理です。
さらに、3波長形蛍光体を発光することにより、平均演色評価数はRa80以上と高演色のため、自然光で見た時に近い色で物を見ることができるという演色性をもっています。
無電極放電ランプは電磁誘導の原理と放電による発光原理に基づいた仕組みを採用しています。
従って蛍光ランプや水銀ランプなどのように発光管内にフィラメント電極がないため、電極の消耗等による寿命への影響を受けず、ランプ自体は永久的に点灯し続けます。