無電極ランプの高周波と低周波稼働について
無電極ランプは高周波無電極ランプと低周波無電極ランプの二種に大別することができます。両者の発光原理は大体同じですが、以下の点が異なります。
周波数:高周波無電極ランプでは2.65MHz(2713.6 KHz)であるのに対し、低周波無電極ランプでは230kHzや140kHzが使用されています。無電極ランプは現在、より低周波、より長寿命を目指して開発が進められています。
2009年の段階で中国では140KHz無電極ランプが実用化されており、開発競争において世界の先頭に立っていましたが、2013年現在では韓国製品で135kHzで稼働する超低周波稼働の無電極ランプがあり、低周波競争をリードしています。
エネルギー消費効率について・・・演色性Ra=80の場合において、高周波無電極ランプのエネルギー消費効率は一般に60Lm/Wであり、これに対して低周波無電極ランプのエネルギー消費効率は一般に80Lm/Wです。同じ出力であれば、高周波無電極ランプよりも低周波無電極ランプのほうがエネルギー消費効率は良いということになります。
いずれにしても低周波稼働の無電極ランプに軍配が上がるのですが、設置工事においてもだいぶ差がでます。
高周波稼働の無電極ランプは、設置時のランプと安定器の距離は1〜2.5m以内を推奨しているのに対して、低周波稼働の安定器では10mまで離れて設置しても安定点灯すると言われています。
(製品による差異がありますので、実際に設置する際にはメーカー確認をしてください)
高周波稼働に比べ低周波稼働の無電極ランプは安定器への負担が少ないため不良率が低く、長期に渡り安定した稼働が期待できます。
無電極ランプの命は安定器とフェライトコアです。
この2つの能力が高いことと、そのバランスが良いことが必要です。どちらかが突出している、または至らないことでバランスが取れないと片方に負担がかかり、長期の安定稼働(製品寿命)ができなくなるということです。
この設計と製造技術が各社の製品の品質になります。